みやしろ森のようちえんでは、以下の7つを最も大事な考えとして活動しています。
01 子どもたち中心主義
すべての活動は子どもたちの成長にとって、重要なものであるかを基準に考えます。大人の常識や憧れや価値観を判断基準にしません。
保護者の子育てへの関心に向き合うことは、重要なことですが、周囲を満足させるための行事よりも、子どもたち自身の貴重な学びの時間を優先させます。
02 自然が先生
存在しているだけで正しさを示している自然のあり方を先生にしています。人を規範とする教育は、子どもたちに作為をもたらすものです。
子どもたち自身の中にある自然を引き出すために、消極的な「信じて待つ」教育に徹します。
大人がなるべく手を出さなければ、森と子どもたちの「自然」が呼応する瞬間を発見することができます
03 自己肯定感を育む
みやしろ森のようちえんでは、卒園するまでに、どのような条件にも揺るがない、自己肯定感を身に着けてほしいと願っています。
そのために「与える」教育ではなく、「待つ」教育に徹します。
複雑な事情を考慮する前に、自分自身の大切さを体験的に学んでほしいのです。それが、一生学び続ける基礎となります。
04 愛情と情熱
子どもたちへの愛情と情熱を妨げるものは、人格や制度の問題だけではなく、周辺の大人たちの余裕のなさが大きく影響しているかもしれません。
どの子にも、その子らしく育っていく力が備わっています。偏見や社会性にとらわれず、愛情と情熱を持って子どもたちと接します。
05 独創性を育てる
主体性を発揮しながら、周囲と協力し、自分の目的を達成する試行錯誤をたくさん経験してほしいと願っています。そのために、子どもたち自身が自分と周囲との調整に関われる機会を奪わないようにします。独創性が育っても、心が育っていなければ何にもなりません。独創性を発揮するには、思いやりや協調が大事であること、想像力が大事であること、生命への尊重が大事であることなどは、子どもたち自身が自分で気づいてほしいことです。
06 身体と心を育てる
人口減少後の社会に頼れるのは、自分自身の身体と、身体を守る技術です。
何を食べるか、何が生活に必要か、考えて実践することは、身体を鍛えることと同じくらい重要なことです。
大人が与える「食育」ではなく、自分たちが生み出す「食育」を目指しています。田んぼや畑から、自然の恵みを受け取りながら、感謝する心を育みます。
07 地域に根差し連携
理想の教育手法があれば、子どもたちは理想の人間に育つわけではありません。
地域と連携し、郷土に合わせた教育が、生きていくための居場所を作り出します。
さまざまな交流を通して、地域全体に貢献できる喜びも体現してほしいと願っています。